AIエディター「Cursor」の基本設定と概要の覚書
※本ブログの目的は個人の備忘録であり、コードは参考用として掲載しています。
実際に使用される際は、ご自身の環境で十分に動作確認を行ってください。
コードの利用によって生じたいかなる問題についても責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
最近話題のAI搭載エディター「Cursor」を触ってみたので、基本的な設定やルール機能について、調べながらまとめた内容を備忘録として残しておきます。これから使ってみようという方の参考になれば嬉しいです。
Cursorのバージョンは1.3です。バージョンが異なる場合は仕様やUIが変更となっている場合がありますので、注意してください。
公式ドキュメント(日本語)
公式の日本語ドキュメントが提供されており、基本的な使い方や機能の説明がまとまっています。
Cursor公式ドキュメント(日本語)
Cursor Settings(基本設定)
Cursorの基本的な設定は「Cursor Settings」から確認・変更できます。
- アクセス手順
Cursor > 基本設定 > Cursor Settings
- エディター右上にある歯車アイコンからも開けます。
プライバシーモードの設定
やり取りの内容を外部に送信せずローカルに限定したい場合は、プライバシーモードを有効にします。
- 設定場所
Cursor > 基本設定 > Cursor Settings > General > Privacy
MCPの設定
MCP(Model Control Protocol)を使うことで、Cursorから外部ツールと連携できます。設定は以下の場所から行えます。
- アクセス手順
Cursor > 基本設定 > Cursor Settings > Tools & Integrations > MCP Tools
ここから接続されているMCPサーバーの確認や、mcp.json
の作成も可能です。
また、下記のページからMCPサーバーを簡単に設定することが可能です。
ルールの設定(Rules)
Cursorでは、AIの応答や動作をカスタマイズするために「ルール(Rules)」を設定できます。大きく分けて以下の2種類があります。
User Rules
Cursor全体に適用されるルールです。少数のルールを設定するものなのか、大量に登録するようなUIにはなっていない印象です。
- 設定場所
Cursor > 基本設定 > Cursor Settings > Rules & Memories > User Rules
※私の場合ですが、日本語化された状態では、初期ルールとして「Always respond in Japanese(常に日本語で応答する)」が登録されていました。
Project Rules
プロジェクトごとにルールを定義したい場合は、以下の方法で設定できます。
.cursor/rules
ディレクトリにファイルを作成して設置New Cursor Rule
コマンド(コマンドパレット:Cmd+K
)で作成- 設定画面から:
Cursor > 基本設定 > Cursor Settings > Rules & Memories > Project Rules > Add Rules
ルールファイルはディレクトリ単位で配置することも可能なので、プロジェクト内で柔軟な制御ができます。
※また、以前利用されていた.cursorrulesは非推奨で、廃止予定です。
Agent(Chat)
ChatはCursorの中心的な機能のひとつで、AIと自然言語でやりとりすることで、コードの理解、修正、提案、生成などが可能になります。Cmd+Iで
開きます。
- Agent
エージェントとしてAIと自然な対話が可能で、ファイルの内容や開いているプロジェクトの文脈を理解したうえでやりとりできます。 - Ask
選択したコードやファイル全体に関する質問を投げかけ、すぐに返答を得ることができます。簡単な調査や質問に便利です。 - Edit
選択範囲に対して自然言語で変更を指示することができ、AIが自動的にコードを編集してくれます。
※以前のバージョンでは「Chat」機能と「Composer」機能に分かれていたようですが、現在のCursorではこの機能が統合され、Chat機能内に「Agent」「Ask」「Edit」という3つのモードが搭載されています。
おわりに
今回はCursorの基本設定やルール機能について、自分なりに触りながらまとめてみました。使いながらまた気づいた点があれば、追記していきたいと思います。